私の家ではYahooBBのADSLのエリアになった当初からADSLでインターネットに接続していました。
家は神奈川県だけど田舎なので光やケーブルテレビのエリアにはなかなかならなかったのですが、数年前に市が誘致してNTT東日本のフレッツ光のエリアになりました。
市が誘致しただけに市としてもある程度の加入者を確保しなければならないという事で自治会等でも勧誘があり、近所も大半がフレッツ光に加入したのですが、家は実家もYahooBBなので実家との電話の通話料が只だという事とメールアドレスを変更するのがめんどくさいという事でそのままADSLを使い続けていました。(スピード的にもADSLでも普通にネットにアクセスする程度ならば全然困らないし...)
しかし、ここに来てYahooBBがフレッツ光とセットのプロバイダ業務を始めたと言う事と、ADSLの弱点である電話へのノイズに対してかみさんがもんくを言い始めた事もあって、今回、「YahooBB 光 with フレッツ」の導入に踏み切りました。(本当はYahooBBの光を待っていたのですがエリアになりそうも無いので...)
ところが、色々問い合わせて行く中で従来の電話回線の番号を引き継ぐ「番号ポータビリティ」は「ひかり電話」でしか使えない事が判明し、従来の電話番号が使えなくなるのはメールアドレスと同様面倒なので「BBフォン」で従来の電話番号も使えるようにするためにせっかく光に替えたのに必要の無い電話回線を残すしかなく、月々の費用面で余計な出費となってしまいます。
仕方が無いので、従来電話回線と比較して基本料金が安いフレッツの「ひかり電話」 +「BBフォン」の併用に申し込み内容を変更しようとしたのですが、結局フレッツとYahooBBの両方のサポート窓口に問い合わせたのですが、お互いうちでは出来ないと押し付け合いになり正直その対応にはぶち切れました。
本当に切れて申し込みをキャンセルしようとYahooBBの受付窓口に電話をしたのですが話中でつながらず、結局直接の工事担当のNTTの担当窓口に電話をして無理を言って変更してもらいました。
(本来は申し込み受付窓口はYahooBBなので申し込み内容変更に関してはそちらで受けて関係部署に展開すべきだと思うのですが...)
で、色々ありましたが昨日光ファイバーの引き込み工事があり、何とか開通しました。
私はこういう電気工事を見るのが好きで、小さい頃、実家の家を建てている時もずっと電気屋さんが工事をしているのをじっと見ていました。今も、時々家の中の簡単な電気工事をやりますが、その技術もその時見よう見まねで覚えた事がベースになっています。
今回も、光ファイバーといえば以前実際に見た事があるのですが、細くてデリケートで直ぐに折れるというイメージがあり、既存の電話回線のダクトを使って引き込むという事でどうやって引き込むのか興味津々でした。
実際に見ているとまずは屋内の壁の電話のモジュラージャックのボックスを開けて、そこのダクトから太さ5mmほどの結構ごついフレキシブルワイヤーを押し込んで行きました。流石にあれだけごついワイヤーなら多少曲がった屋内ダクトも何とか押し込んで行けるでしょう。現場の知恵というか道具も進化しているなと感じました。
それで、何事も無くそのワイヤーが屋外のダクトボックスに顔を出し、通常ならこれで光ファイバーのケーブルをその先に付けて引き込めば終わりという事になるのですが、家の場合はちょっと特殊で、電柱からの引き込み口は家の敷地の角の引き込みポールに付いていて、そこから家のダクトボックスまで地中のダクトを通してこなければなりません。
どうするのか見ていると、なんと引き込みポールから光ファイバーのケーブルを押し込んで通していました。しかし、どうも途中で引っかかって通せない様子で、四苦八苦した挙句既設の電話線を切ってその電話線に光ファイバーと新しい電話線を結びつけて引き込んでいました。私も最後はそれしかないと思いましたが、やはりそうでした。
因みに、引き込めなかった原因は地中のダクトの途中に中継ボックスがあり、そこでダクトが切れているのが原因のようでした。普段使わないので、中継ボックス自体が土に埋まっており、今日掘り起こして中を覗いて見ると通すのを失敗した光ファイバーのケーブルの残骸が残っていたので記念に回収しておきました。
工事を横で見ていて、光ファイバーのケーブルをしげしげ観察してみると、それなりに曲がるけど結構硬そうなケーブルで、見た感じでは3本のケーブルを横に並べた3芯のフィーダーケーブルの様に見えました。
光ファイバーは1本しか必要無いのに何故3芯?と不思議に思ったのですが、ケーブル加工しているのを横で見ていると、3芯の端の1本は強度を持たせるためのワイヤーで、それがあるおかげでダクトに押し込んだり出来るというのがやっと理解できました。
次に残りの2本は何?と、更に加工作業を横で見ていると、なんと2本と思われたケーブルを2つに引き裂くとその間から1本の光ファイバーが出てきました。先ほどの引き込み用ワイヤー工具といい、この作業時の強度と加工時の加工性を両立させた実に合理的で無駄の無い光ファイバーケーブルといい、やはりプロの世界は一味違います。
その、光ファイバーをどうするのかと見ていると、なにやら物々しい専用工具を使って光ファイバーの先にコネクタを付けていました。結局そのコネクタを元の電話のモジュラージャックの横に取り付けて、光のモジュラージャックにしてしまいました。光のモジュラージャックってあんなに簡単に作れるものなんですね。この専用工具もまた優れものです。
最後に、モジュラージャックとフレッツ光のルータ間を両端にコネクタの付いた光ファイバーケーブルでつなぐのですが、光ファイバーといえば折れやすいのでケーブルも曲げの曲率半径が制限されるのですが、このケーブルは柔軟性があり普通のLANケーブルと同等感じで扱えます。しかも、よほど極端に折り曲げたりしない限り中のケーブルも折れないんだそうです。このケーブルもまた進化しています。
それにしても、「ひかり電話」 +「BBフォン」にしたおかげでフレッツとYahooBBの両方のルータが必要になるのですが、PCは結局フレッツのルータを経由してインターネットにアクセスするのでYahooBBのルータはルータとしては使われる事が無く、ただ「BBフォン」用に電話をつなぐだけにしか使われません。
どちらもそれなりに大きい箱なので結構邪魔です。特に「BBフォン」用はPCに接続するコネクタを省略したもう少しコンパクトなものは用意できないんでしょうかね。
因みに、値段が同じという事でフレッツの中でもフレッツネクストのハイスピードタイプを選択したのですが、スペックは200Mbpsですが実測ではフレッツの計測サイトで93Mbps、外部の計測サイトで80Mbps程度と、期待していた100Mbps越えは無かったですが、それでも当初は光でも数十Mbps程度の実測値だった事を考えるとまあ悪くは無い条件でしょうか。
まあ、家はADSLの時は条件がよくなくて2~3Mbpsしか出ていなかった事を考えると次元の違う世界ではありますが...
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